令和7年(2025)3月21日、市内在住の茅葺職人・樋口隆さんが新潟県選定保存技術(屋根葺:茅葺)保持者に追加認定されました。おめでとうございます。

新潟県から届いた認定書を4月7日、当館にてお渡ししました。

新潟県選定保存技術は、県内の文化財の保存のために欠くことのできない伝統的技術・技能のうち、特に保存する必要があるものが選ばれていて、茅葺の技術もその一つです。

樋口さんは旧目黒家住宅・佐藤家住宅(魚沼市)、松苧神社本殿(十日町市)、平等寺薬師堂(阿賀町)などの重要文化財建造物をはじめ、県内外にある数々の茅葺屋根を修理してきた職人さんです。市内の重要文化財・旧長谷川住宅の茅葺屋根も、長年樋口さんのお世話になっています。33年ぶりとなった主屋屋根の全面ふき替え(令和3~5年)も樋口さんのお仕事です。

屋根葺(茅葺)の選定保存技術者は、平成12年(2000)3月に初めて認定されました。そのほとんどが現役を退いている現在、樋口さんは貴重な人材です。後継者の育成にも熱心とのこと。どうぞ健康で末永くご活躍ください!

(文化財研究室)

新潟県の報道発表資料はこちらから↓

https://www.pref.niigata.lg.jp/site/bunka/r6bunkazaihogosingikai-tousin.html

      認定証を手にする樋口さん
        (令和7年4月7日)
      手ガンギという道具を使って
      茅葺屋根の軒を作る樋口さん
   (令和5年6月19日 旧長谷川家住宅にて)